嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え
著者:岸見 一郎 / 古賀 史健
出版社:ダイヤモンド社
#お金 #資産運用 #自己啓発
本のテーマ
幸福とは何か
著者のメッセージを勝手に要約(できているのか?)
今回の本は要約するにはとても難しい内容でした。簡単にはまとめられず、とりの理解が追いついていない点が多々あります。ぜひ自分自身で実際に読んでみて、理解を深めてください。
・全ての悩みは対人関係の悩み
・自由とは他者から嫌われること
・人は今この瞬間から変わることができるし、幸福になれる
アドラー心理学とは
・他者ではなく、自分が変わるための心理学
・所有ではなく、使用の心理学
・他者から承認を求めることを否定する心理学
アドラー心理学の目標
行動面:『自立すること』『社会と調和して暮らせること』
行動を支える心理面:『わたしには能力がある』『人々はわたしの仲間である』という意識を持つ
人生の意味は、わたしが自分自身に与えるもの。
『わたし』が変われば人生が変わる。
世界とは誰かが変えてくれるものではなく、『わたし』によってしか変わらない。
ポイント集めました!(と言いたいが、自分の理解のためにまとめたもの)
アドラー心理学において、対人関係のスタートは『課題の分離』、ゴールは『共同体感覚』を得ること。
自分が幸福になるにはどうすれば良いのかを知る。
課題の分離
「誰の課題なのか」を考え、自分の課題と、他者の課題を分離し、他者の課題には踏み込まない
見分ける方法
その選択によってもたらせる結果を最終的に引き受けるのは誰か?を考える。
実践
・課題を冷静に線引きする
・他者の課題に介入せず、自分の課題には誰ひとり介入させない
達成するには
3つのタスクと向き合う必要がある
①仕事のタスク : 仕事にまつわる人間関係。 注)これに躓くと、ニートや引きこもりになる。
②交友のタスク : 仕事を離れた、もっと広い意味の友人関係。
注)友達や知り合いの数には価値がない。関係の距離と深さが大事。
③愛のタスク : 恋愛関係、家族とくに親子関係
この中では愛のタスクが一番難しい。
・仲良く暮らすためには「互いを対等の人格」として扱う必要がある
・上手くいかない場合には別れる、離れる、関係を断ち切る選択も必要
・困難な関係であっても逃げてはならない。一番ダメなことは、「このまま」の状態で立ち止まること
今の自分を変えるために
変わるためには「今のライフスタイルをやめる」決心が必要。
これまでの人生(過去)において何があっても、今後の人生には何の影響もないと考える必要がある。
ライフスタイル:思考や行動の傾向。「意味づけ」のあり方を集約させた概念
劣等感は自分でコントロールできる
劣等感は「客観的事実」ではなく、「主観的な解釈」なので、自分で選択可能。
「優越性の追求」という普遍的な欲求とのギャップがあると劣等感を持つ。それが向上心や成長につながるので、劣等感自体は必要なもの。
できないことの言い訳(=劣等コンプレックス)に使い始めると幸せにはなれない。
また、権威づけ、不幸自慢などの優越コンプレックスも劣等感を感じているに過ぎない。
優越性の追求
自らの足を一歩前に出すこと。
他者との競争ではなく、今の自分より前に進むこと。
他者は同じではないが対等
誰もが違っている。
他の人がどんな意見であれ、自分の主張は自分の中で完結すべき。
勝ち負けでこだわると正しい選択はできない。
共同体感覚とは
他者を仲間とみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じること
共同体とは
過去から未来、そして宇宙全体を含む文字通り「すべて」=無限大
共同体感覚を掴むために
自己への執着を、他者への関心に切り替える
3つの円環
①自己受容:与えられたものをどう使うか。今の自分をありのままで受け入れる。
②他者信頼:他者を信じるにあたって、担保を考えずに、無条件に信じる。
③他者貢献:仲間である他者に対して、何らかの働きかけをしていくこと。
→誰かに尽くすのではなく「わたし」の価値を実感するためになされるもの。これで所属感を確認できる。
ゴールが見えなくなった時は
より大きな共同体の声を聞く
家族<学校、職場<国<世界<宇宙
「わたし」は世界の中心に君臨しているのではない。共同体の一部であって、中心ではないということを思い出す。
「横の関係」に基づく援助=勇気づけをする
「縦の関係」を否定し、全ての対人関係を「横の関係」にする
縦の関係=対人関係を縦で捉え、相手を自分より低くみている。他人に介入してしまう。
横の関係=自力での解決を援助する、援助してくれる関係
「ありがとう」「うれしい」「助かったよ」など感謝、素直な言葉、お礼・尊敬の言葉をかける。
*一番大切なことは、他者を「評価」しないこと。他者を「行為」のレベルではなく、「存在」のレベルで見る。
勇気をもつ
「人は自分には価値がある」と思えた時だけ勇気を持てる。
つまり、自らの主観によって「わたしは他者に貢献できている」と思えた時に勇気を持つことができる。
普通であることは、無能であることではない。
わざわざ自らの優越性を誇示する必要はない。普通であることの勇気を持つことが大切。
嫌われることを怖れるな
自由とは、他者から嫌われること
自由を貫くには、他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないというコストを払う必要がある。嫌われる人には嫌われ、自由に生きていい。
対人関係のカードは常に「わたし」が持っている。まずは「自分」がどう行動するかを大切にし、他者の意見は気にする必要がない。
自分がどうやって幸福になるか
幸福とは貢献感である
承認欲求など他者を通じて得られる貢献感ではなく、「わたしは誰かに役立っている」という主観的な感覚=他者貢献をもてれば良い。
誰かに役立ったかどうかは、他者の課題である。「わたし」が役だったと思うことができればそれで良い。
いま、ここにスポットを当てる
決めるのは、昨日でも明日でもない。
「いま、ここ」を真剣に生きていたら、20歳でも90歳でも幸福なる生となる。
いま、この瞬間から変われるし、幸福になれる
人生の意味は、わたしが自分自身に与える
一般的な幸福な人生には意味がない。
自らが選択するものであり、自分がどう生きるか選ぶのも自分。
経験に与える意味によって自らを決定する。
まとめ
『わたし』が変われば、『世界』が変わる。
世界は誰かが変えてくれるものではなく、『わたし』によってしか変わらない。
感想オンリー!
読書の理由
以前流行っていた、この本を今更ながら気になり、読んでみたくなった。
感想
40歳のとりには、共感できることが多かった。結局今の生き方は、全て自分の選択の上に成り立っている。
他人に期待するだけ無駄。自分がしたいことをすれば良い。嫌なことがあっても、自分が嫌と思わなければ、ただそれだけのこと。視点を変えて考えることが大切と改めて、思い知らされた。
アドラー心理学は株式投資にもつながることが多いと感じた。以下、株式投資する際に同じと感じた点を記載します。
株式投資において
課題の分離
株式を購入するにあたって、判断する、決断するのは自分自身。最終的な結末を受け入れられる、選択をする。
→他人の意見は聞いても、実際に株式を購入するのは自分。(他人の選択にまかせない、他人のせいにしない)
共同体感覚
株式投資をしている人は仲間であり、敵ではない。色々な方法はあるが、同じ土俵、世界でそれぞれの道を前に向かって(お金を増やす方向へ)向かっている。
自己受容
今あるお金の範囲で株を買う。高望みはしない。今の自分、ありのままの自分(のお金)で株を買う。
今の自分の意見を尊重する。(周りの意見に惑わされない)
他者信頼
担保のことは考えずに信じる。
→詐欺被害などにある場合もあるが、他者が悪いのではなく、そもそも無条件で信じられる人を選ぶべき。
また被害に遭ったり、損するとしても、自分が納得できる範囲でしていれば、気分は落ち込まないはず。
無条件で信じられない人の言うことは、聞く必要がない。
他者貢献
株式を購入することで、社会、日本、世界を潤している。世界経済を豊かにしている。
優越性の追求
今の自分の資産より、少しでも増やしていく。そこには、他人の資産との比較は必要ない。
資産比べ、億り人・FIRE自慢、不幸自慢はいらない。
他者は同じではないが対等
投資手法は千差万別。勝ち負けにこだわる必要はない。他者には他者の自分には自分の投資スタイルがある。
しかし、みんな同じ土俵、世界に存在している。
いま、ここにスポットを当てる
今が一番若いとき。「そのうち始めればいいや」「今までお金を貯めれなかったからできない」ではなく、始めたければ今すぐ始めるべき。始めることで何かが変わる。
幸福とは
自分自身が選んだ株が順調に育った時に幸せを感じることができる。
会社が育つことで、資産が増える。
自分自身が選んで、育てたものが、実った(売上が増えた、時価総額が増えた)ことで、自分の選択は正しかったと感じられ、幸せを感じることができる。
まとめ
株式投資でもアドラー心理学は役立つかもしれない。
周りがやっているから、〇〇さんがしている方法が良い、銀行員が勧めてくるなら間違いない、など他人の意見に流されてはいけない。
全ての選択は「わたし」がする必要がある。自分で決めて、選択して、そうすることで、幸せになれるはず。
どんな人におすすめ?
- 子育て、家族、パートナー、友人、職場など全ての対人関係に悩んでいる人
- 幸せになりたい人
- 自分が嫌いな人
一文で言うと!
自分は自分、他人は他人。
コメント