こんにちは、とりとりとです。
愛知県の瀬戸もので知られる、瀬戸焼、中でも赤津焼きの窯元を見学+お買い物+散策ができる、赤津窯の里めぐりに行ってきました。
日本六古窯の一つである、瀬戸焼や器に興味がある方は、ぜひ行ってみてください!
また、窯元の一つの拝戸窯 稲山陶苑さんでお話を伺いました。
瀬戸赤津焼 拝戸窯 稲山さんのホームページはこちら
瀬戸もの 赤津焼とは
日本六古窯(瀬戸、常滑、越前、信楽、丹波、備前)の一つである、瀬戸焼です。中でも、瀬戸市赤津町周辺で作られている陶器です。
7種類の釉薬と12種類の装飾技法を用いて作られています。
赤津窯の里めぐりについて
第22回瀬戸・まるっとミュージアム大回遊 ゆるり秋の窯めぐり3会場の一つ、赤津エリアを散策するコースです。
日時
2022年11月12日(土)、13日(日)9:00ー16:00
2022年の開催は残念ながら終了してしまいました。例年、春(5月)と秋(11月)に開催しているので、ぜひ、次回訪れてみてください。
場所
上記はお話を伺った、稲山陶苑さんの場所です。この辺り一体に窯元さんがたくさんあり、散策しながら、見学することができます。
ゆるり秋の窯めぐり:愛知県瀬戸市(赤津町、品野、水野エリア)
アクセス
車:東海環状自動車道 瀬戸赤津ICより約3分
公共交通機関:名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅下車 赤津行きバスに乗り換え『大松バス停』下車
窯めぐり期間中は尾張瀬戸駅より無料回遊バスがあります。
正直、公共交通機関を使って出かけるには、行きにくい場所にあります。
赤津里めぐりのポイント
期間中は色々な窯元さんのお店で特価で購入することができます。また製作者の方から直接話を聞くことができたり、工房を見学することができます。
3〜4割くらいお得に購入することができました。
ぶらぶら散歩しながら、窯元を見学することは、面白かったです。
ただし、赤津は狭い道や坂も多いので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くことをオススメします。
一度にたくさんの窯元さんを訪れる機会はなかなかないと思います。たくさんの窯元さんを覗きに行けば、きっとお気に入りの器に出会えるはずです。
瀬戸ものに興味がある方は、ぜひ次回の開催時には訪れてみてください。
赤津焼について
今回は、赤津窯の里めぐりに行った際に訪れた、拝戸窯 稲山陶苑さんで色々お話を伺ったので、皆さんにも赤津焼を紹介したいと思います!
日本六個窯の一つ、瀬戸焼。
7つの釉薬と12の装飾技法を用いて作る陶器。
12の装飾技法:へら目、たたき、削り目、へら彫り、そぎ、布目、透彫り、三島手、印花、櫛目、浮かし彫り、張り付け
7つの釉薬:①灰釉(かいゆう)、②鉄釉(てつゆう)、③古瀬戸釉(こせとゆう)、④黄瀬戸釉(きぜとゆう)、⑤志野釉(しのゆう)、⑥織部釉(おりべゆう)、⑦御深井釉(おふけゆう)
今回購入したカップです。
③古瀬戸釉、④黄瀬戸釉、⑥織部釉を使っているとのことです。(技法については確認しなかったため、詳しくは不明です)
12の技法と7つの釉薬を組みあわせて、個性的な陶器を生み出すことができます。
稲山陶苑さんについて
稲山陶苑とは
創業100年余り。7つの釉薬全てに対応し、土の練り込みから釉薬の調合、デザイン、焼成まで、伝統工芸士である稲垣さんが作成しています。それぞれが違った表情を見せる一点物。全く同じものはありません。似ている商品でも、手に取ってみると、それぞれが違うということがわかります。
陶器作成の流れ
①まずは土づくりから。必要な土を用意します。
②ろくろを回したり、成形します
③筆で絵を描いたり、釉薬を塗ったりします
④高温の窯で焼きます。酸化還元反応によって、色が変わります。酸素の入り具合によっても色が異なったります。
焼成後は13〜20%くらい縮むそうです。(土によって異なります)
必要に応じて、焼成後、渋だしします。
⑤完成
真ん中の大きな塊が鬼板土:天然の鉄分を多く含んだ土。ミルで擦って、茶色・黒色系釉薬として使用。
乾燥中の器たち
渋だしでどんぐりのへたを使います。
渋だしすることで、こんな感じの網目の模様が見えるようになります。
陶器の購入、見学について
稲山陶苑さんの磁器に興味が出た方はぜひ、見学やHPのチェックをしてください。
窯元さんでの購入や見学は直接お問い合わせください。
住所:愛知県瀬戸市赤津町135
TEL:0561ー82ー4844
最後に
今回初めての訪問でしたが、稲山陶苑さんは色々詳しくお話を聞かせてくださり、とても興味深く、赤津焼について知ることができました。
1個ずつ手作業のため、器の一つ一つが異なり、一点物、オンリーワンの器です。
とても、手が混んでいますが、稲山陶苑さんはお一人で作業をしていました。
この素晴らしい、伝統工芸品を残すためには、後継者となる人、環境が必要とひしひしと感じました。
もし、この記事を読んで興味が出た方がいらっしゃれば、ぜひ、赤津焼について広めていただき、伝統技術が存続できるように手助けをお願いします。
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